連載以来、ゴルゴ様(ゴルゴ13)の他にずっと愛読し続けてきた漫画がもう一つある。
「花のあすか組」、「新・花のあすか組!」である。

「花のあすか組」は高口里純氏(女性、1957年天秤座生)の代表作品で1985年〜1995年に「月刊Asuka」(角川書店)と「別冊あすか」に連載された。コミックスは全27巻、外伝全6巻、番外編全1巻、小説外伝全1巻が刊行されている。TVドラマや映画化もされているが私は漫画しか読んでいない。
「新・花のあすか組!」は2003年〜2009年まで書きおろしで刊行されてきた。アマゾンで買いつつ、先日、8巻目を読んで満喫したところである。
「新・花のあすか組!」は舞台を現在に変えての展開で、渋谷繁華街地下の女子中学生同士の携帯バトルなど面白い。
(もちろん、あり得そうであり得ないからSFと同じなのです)

高口氏の他の作品に「ロンタイBABY」がある。「ロンタイBABY」の主人公たちは高口氏彼女自身と同じ1957年生まれである。当時の硬派不良?の筋を通すお話である。
また浦澤直樹氏(1960年山羊座生)の作品「20世紀少年」のケンジ始め主人公たちは1959年(亥年)生まれで、浦澤氏は1960年生まれであるが1月の山羊座なので私と同じ学年になる。これらは、自分と同じ年齢で主人公を描き、舞台を現代の日本に設定しながら究極のSFを作り出している。
私たちの世代は団塊の世代より一回りくらい下であり、バブル期には20代後半であったので、比較的強烈な生きにくい時期は避けてこられた世代と言える。
しかしこの世代の特徴として、革命を起こす不穏分子が多く、50代のニュータイプと呼ぶにふさわしい人が多い。

天王星は公転周期が約84年なので1つの星座(サイン)を約7年で通過する。
天王星の滞在する星座から世代の特徴を視ることができる。
約1955年〜1962年まで天王星はディグニティの悪い獅子座に位置している。
世代の特徴として組織的な体制が苦手でありながら、頭角を現し突起した存在になり、さらに最後は頂点の存在と組織を一新する闘争になる象意が強い。

ちなみに天王星が、乙女座在中は約1962年〜1969年生まれで、バブル期全盛期に成人した世代であり、双子座在中の約1942年〜1948年生まれ(団塊世代含む)とは相性が悪い。団塊世代は、双子座天王星の影響から仲間意識が強く組織の結束も高いが、バブル成人世代は乙女座天王星の影響から「実」に重きをおき、労働の在り方に革命を起こすあらゆる業種のベンチャーの先駆けである。天王星の波動が全く違う世代同士なので俗に相容れない批評も多い。

天王星が蟹座在中の約1948年〜1955年生まれは、愛社精神があり、学閥派閥意識が強く卒業校のOB会などにも熱心だったりする。団塊世代を影から支える地味な実力者が多い。一方、天秤座在中の約1969年〜1974年生まれは組織への適応力が高いが、保守的な蟹座在中の世代とは相性が悪い。
世代の持つそれぞれの天王星の波動(質とパワー)が社会組織(システム)の在り方を通して時代を作ってきたのである。
また天王星の在中星座は親子の相性を視るときにも使える。

話しを天王星が獅子座の私の世代と「あすか」に戻そう。
高口氏の女子硬派世界は、同世代である私が体感してきた世界の究極のSFである。
「全中裏」なる闇の完全なるヒエラルキー組織、そこに風雲をもたらす「あすか」…
「ともだち」の支配下にある近未来の日本、そこに風雲をもたらす「ケンジ」たち…
「戦う」という表現がピッタリなのに、本人たちは戦っている感覚ではないのだ。

「あすか」を読んでいると、こみ上げてくるものがある。
「フェイバレット」<少女漫画>No.3にも書いたが「あすか」の名セリフがある。
「あたしはただ、命を燃やしているだけさ」…
この一言に生き方すべてが込められている。
高口氏はクールな天秤座生まれであるが真反対の熱い牡羊座的要素が強い。
他でも書いたが対極の星座は「似て非なるもの」同士であるが、同じ要素を共有する。
コミック外伝で登場人物の生まれ星座が紹介されていたが、主人公「あすか」と親友「ミコ」は決められていなかった。
でも私は「あすか」は高口氏と同じ天秤座生まれであろうな、と思いながら読んできた。

完全なるヒエラルキー(階層)組織「全中裏」に関わる人物たちは、「あすか」より下の存在も、上の存在も、また別組織の長たちも、「あすか」の真っ直ぐな言葉と眼差しに、心を打たれて、心を奪われていく。
テーマは「友達」「仲間」「同士」…
「恋愛」は二の次で「友達」、真の「友情」とは…を問う。
「20世紀少年」の「ともだち」…とダブるところがある。

天王星の本来の座は水瓶座である。
水瓶座は友愛(友情)を象徴する。
(友愛で有名な鳩山由紀夫氏も水瓶座生です)
天王星が真反対の獅子座にいるこの世代は「友情」に関して深く考えるのだ。
確かに私も恋人がいないのは全く平気だが、友達がいなかったら孤独で耐えられないと思う。獅子座はさみしがり屋なのである。
たった一人でいい、その時の私の理解者がいれば…といつも思ってきた。
でも今は、「理解者」ではなくて「応援者」でも充分だと思っている。
人が人を深く理解することは難しく、求めれば求めるほど限りがない。
でも愛を持って応援することはできる。
去年は特に応援してくれる人たちの暖かさが身にしみた。

そして友達とは、対等に力を分けてくれる存在だと、「あすか」の世界では描かれている。
ヒエラルキーな世界にいるからこそ解る、上も下もない対等な者たち…
さらに年齢も、そして男も女も関係ないから、「あすか」に登場する主要人物たちは、みんな女子なのに腕っぷしもよく、考え方もクールで男っぽい。
中学生同士なので殺し合いにはならないが、格闘シーンが多く「全中裏」には格闘技の有段者が数多くいる。女子中学生の組織に有段者がたくさんいるのだ。あり得そうであり得ないから究極のSFなのである。

「あすか」は有段者ではないが心身ともに強い。
魅力的な登場人物が多い中、やはり私は「あすか」が好きだ。
「あすか」のように信念と志を持っていたいと思う。

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