<西洋占星術の真髄>No.389

私が初めて自分でホロスコープを計算したのは1978年でした。

新宿にあった「星占いの館」では、大型汎用機で計算した正確なホロスコープを1人分2000円でプリントアウトしてくれるので、家族や気になる人のを出してもらいに通いました。
(ただし、気になる人に生れた時間と場所を聞くのはなかなか大変でしたが(笑))

その後1983年、訪星珠先生に本格的に習ってホロスコープを作る方法を知りました。

ホロスコープでは、その人がオギャーと生れたときに東の地平線を通過している星座宮の度数を重要視します。

(◯◯座生れとは違います)

アセンダント(直訳すると昇天)といいます。

時間と場所(空間)で決まります。

今日はホロスコープの作成を教えていて、はっとしました!

「時間」と「空間」を行き来している・・・

まずはその人が生れたときの天体の運動量を調べるのですが、太陽はだいたい1日に平均1度、月は1日に12度~13度くらい移動します。

縦軸が0~59まで、横軸が0~23までの対数表があります。

天体が移動した「空間」の値を対数表を使って変換します。

そして自分の生れた「時間」も対数に変換して足します。

足した対数は生れたときの天体の移動差を表す「空間」の値になっているのです。

今では無料のアプリもたくさんあって簡単に正確なホロスコープが手に入ります。

ご縁あった方にだけコツコツと20年間に渡って占星術を教えてきました。

ホロスコープとは「空間」と「時間」を行き来しているその人の地図であったと今更ながら改めて気が付きました。

「時間」と「空間」は天文物理学の世界でも一番探求したいテーマであり、奇跡的なシンクロにはかかせない要素です。

ホロスコープは、この3次元地球に生れてきたその人だけの「時間」と「空間」のシンクロなのです。

そう思うと、こっちの世界で長生きしてもっといろいろと勉強したいと思いました。