<2018年伊勢への旅(3)>No.417

3年前(2015年)のご祈祷札を無事にお返ししました。

この日は「大麻領布始祭」だったようで内宮本殿の前には黒いスーツ姿の方たちが列を作って並んでいます。

「大麻領布始祭」は毎年お正月から「天照皇大神」さまの御札が日本全国の神社に配布される前の神事です。

「観光客ではないな、政治家さん?」と思ったのですが、神社庁代表の宮司さんたちだったようです。

本殿の入り口は革の靴で埋め尽くされていました。

私たちは内宮別殿でのご祈祷になりました。

私たちは神さまに何を求めているのでしょうか・・・

人間と関わり合いを持ち人間を守護してくださる神さまには、それぞれの「志し」の後押しをお願いするのが一番なのです。

困ったときの神頼み・・・と言いますが、

神さまはお金を作って渡すことはできないし、病気を直接治すこともできません。

良い氣に当たって免疫が上がることはあるでしょうし、人間の身体に治癒をもたらす働きの神仏もいらっしゃいますが、完治に向かうにはやはり人間側の意志と行動が必要です。

(しかし人間には肉体寿命があることは解っていないとなりませんが・・・)

「志し」を宣言して「行動」に移したことを神さまは「後押し」してくださるのです。

ではどんな「後押し」をしてくださるのでしょうか・・・

「今、こういうようなビジネスを考えています。

良きお客様の集客ができて利益が◯◯くらいでますように、

明日から頑張って働きますので後押しをよろしくお願いいたします。」

「病気になってしまいました。

良き医師、良き治療法に巡り合いますように後押しをお願いいたします。」

人間の努力でなんともし難いところは、人と人のご縁です。

神さまは人と人とのご縁を結んでくれる「大いなる働き」をされるのです。

解りやすいのが男女のご縁です。

出会い系や交流会に出向いてもそこで良きご縁の人に会えるかどうかに後押しが欲しいところです。

神さまは人と人との出会いを通じて「志し」(大事な目的)を達成できるように後押しをくれるのです。

生まれたときから守護をいただいている産土神社が解っている人は、まずは自分の産土の大神さまにお願いするのが一番後押しをいただきやすく、産土神社が遠い人は産土の大神さまのご縁で解る鎮守神社に参って鎮守の大神さまに後押しをいただくのが理想です。

産土神社や鎮守神社が小さい神社で宮司さんも常時いない場合は、同じ系列の一の宮などでご祈祷を上げていただくのも良いでしょう。

しかしご祈祷を上げていただかなくても、直霊を通じてお参りをしっかりすれば届いています。

私たちは日頃、神さまにお世話になっている感謝の証しに「神恩感謝」でお神楽付きのご祈祷を上げていただきました。

別殿は(本殿は大麻領布始祭の同じ時間帯)ちょっと狭くて笙の音が勢いよく響き渡って行きます。

太陽神である天照大御神さまと皇室の祖である天照皇大神さまはもともとは別の神さまと思われます。

皇室の方々は特別ですが、やはり人間であって太陽ではありません。

日の丸に表されているように日本という国は「太陽」とご縁が深く皇室の祖も太陽とご縁が深いのでしょう。

現在は天照大御神さまと天照皇大神さまが調和されていて一緒に日本を照らす働きをされているようです。

「天照皇大神」さまの御札は、お正月にはたいてい何処の神社でも売っています。

私は自分の産土神社で購入して毎年、お祀りしています。

もちろん、伊勢神宮で購入されるのも良いです。

神棚がない場合は買ってこない方が良いのですが、簡易な神棚でも用意できたら、南向きか東向きの高い位置に置くと良いでしょう。

伊勢神宮内宮の太陽神、天照大御神さまの御神威がそれぞれの神棚の「天照皇大神」さまの御札を通じて放射されています。

内宮別殿にて巫女さんたちの舞いを見ながら、日本に生まれて神さまを身近に感じられることに感謝の意を深くお伝えしました。

<2018年伊勢への旅(4)>No.418につづく・・・