<HP、11年ぶりの更新その1>No.428

★「人間」とは

西洋的な思想と東洋的な思想における「人間」とは、どのような存在なのでしょうか?

西洋的な思想では「人間」とは「善」にも「悪」にも傾く存在で、「善」の世界も「悪」の世界も知っている存在です。

東洋的な思想では、陰陽二元性の振れ幅の世界が基本になっています。

物語を例に出すと、映画マトリックスでは、アノマリィの「ネオ」と「スミス」、均衡を保つ「アーキテクト」と均衡を崩す「オラクル」、小説(映画)ハリー・ポッターでは、真っ当な「ハリー」と闇の帝王「ヴォルデモード」で二元性の世界を創っています。

映画「コンスタンティン」では、「天界」と「魔界」であり、どちらの世界にも属していないが、どちらにも傾く「人間界」は、堕天使ルシファーがサタンの正体であり、この映画においては、大天使ガブリエルも危うい状況に陥っている、これらも二元性の世界の象徴です。

「力」においては「パワー」と「フォース」があります。

人間の持つポジティブな意識の「パワー」に対して、ネガティブな意識が「フォース」です。

「光」あるところに「影」があり、影が深くなりすぎると闇になります。

西洋思想は、ポジティブかネガティブかが、善悪となって認識されやすいのですが、東洋的な思想では、ポジティブかネガティブかということより、陰陽に分けます。

陰陽二元性の世界が基本になっているのです。

また東洋思想では、第三の世界である「太一(たいつ)」の世界があります。

「太一」は、陰陽調和された状態でありながら、陰陽のどちらでもない状態です。言葉としては、「中庸」とか、時間的な意味も含めると「中今」が近いと思われます。

陰にも陽にも傾かない、極端な偏りのない状態なのに、陰陽と共に存在しているのが「太一」の世界です。そして「太一」の世界は「原則」の世界なので天地自然の「占い」の世界なのです。

私たち「人間」は地球という物質3次元のはっきりした陰陽二元性の世界で、自らも陰陽を持って守護の神仏とともに生きているのです。

 

 

★「タマシイ、御魂、肉体」

私たちはまずこの宇宙に生まれたときからの「タマシイ」があります。大本のエネルギーを「タマシイ」と書きます。

さて「人間」とはこの三次元である地球で生きていく物理的な「肉体」を持ち、霊的な面からは、何度もの前世も経験している「タマシイ」や「意識」のある存在です。「肉体」は先祖から継承されたDNAを保つもので、「タマシイ」にはご縁ある神仏の分け「御魂」があり、「意識」は今世に発生した運命を伴って人格を形成していくものです。「タマシイ」は前世を共有していますが「意識」は新たに発生しているので前世の積み重ねはあっても、前世とまったく同じではありません。または、横の軸が空間で「肉体」先祖を現し、縦の軸が時間で「前世」の積み重ねを現し、十字の交差したところに現在の「人間」としての「意識」を持つ自分がいると言えましょう。

「肉体」には、目に見える遺伝的要素と、目に見えないカルマ的な要素があります。この二つの要素は、その家系の持つ要因を継承するので、人種的、民族的、一族的な継承があります。トラウマやコンプレックスなどは前世のネガティブな思考となって継承しています。「人間」の肉体のDNAには元々、陰陽のあらゆる要素が含まれているのです。

「意識」は、「肉体」と連動しており、現実に体験した「記憶」が「肉体」に内在して、「運命」に作用していきます。

「人間」の胸(心臓)の辺りには、神仏の分け「御魂」である内在神(一霊四魂の直霊(なおひ))があります。「神」と呼ばれる存在と「仏尊」と呼ばれる存在は陰陽関係になっていて、「直霊」にも「陰陽」の要素があります。

地球に存在する私たち「人間」は、本来、神仏からいただいた分け御魂を内在神にもつ神聖な存在なのです。

 

★「原則」の世界ー占い

見えない世界全般の物理法則のような天地自然の道理やルールのある世界を「原則」の世界と言います。占いとは迷信ではなく見えない世界をルール化した法則の世界なのです。物体の質量とエネルギーによって放物線が計算されるように、「占い」でシュミレーションする近い未来とは、その人の本来の性格、現時点で背負っているもの、現時点の状況(環境)が、どんな行方を示すのか(放物線を描くか)をあらかじめ予測することが可能な技術なのです。そしてどんな占いも100%そうなるという結果を得られることはありません。それは高度な科学が同じ実験を繰り返して100%同じ数値結果を得られないことと同じなのです。昔からの東洋系の占いは特に「命」を視るものも「卦」を立てるものも「人間」が主ではなくて「自然」(地球)を主とするあまり無常な答えを返す場合があります。駄目なものは全く100%駄目で、試験も挑戦する前から「落ちる」と答えを決めて返します。寿命も決まっていて判ってしまうように返します。

しかし、人生とは「結果」が大事なのではなくて「過程」が大事なのであって、言い換えれば「死」を迎える瞬間の「結果」のために人生という「過程」すべてが必要なのです。死後も「意識」は人生そのものを全部記憶しているのです。それを前世と言います。

「運命」とは「運ぶ命(いのち)」と書きます。「運ぶ」とは「動く」ことです。動いているものは「力」を持つのです。本人が挑戦したいなら、本人が好きなら、気の済むまで仕事も恋愛も動くべきなのです。そしてあるときに次の段階に変わって動きます。これを「気づき」と言います。

あらゆる「占い」は本人の気づきを促すものであり、時間と空間のタイミングを知る助けをするものなのです。

 

★「守護」の世界ー神仏

占いが「原則」の世界ならもう1つは神仏の「守護」の世界があります。

「人間」は自分のルーツの守護の神仏、ご先祖霊、ご存在にご好意によって護られています。

そして内在神(一霊四魂)と高次元の自分自身(直霊の大神、スーパーハイヤーセルフ)が強くつながることで(神の緒の結び)瞬時に必要な情報を受け取っているのです。

人生のさまざまのイベントの中でときにネガティブな方向に行ってしまうときもあります。思考や感情に偏りができると人生は上手くいかなくなります。そんなときこそ助けてくださるのが「守護」の存在です。その人の「意識」(人格)の成長(形成)に従って優しく教えてくれるのです。しかしながら困ったときの神頼みにならず、日頃から守護されている感謝の気持ちを忘れないようにしないとなりません。

100%に近い正しい結果が欲しいときは「原則」の世界が必要ですが、「良き人生」を創っていくためには「守護」の世界を理解していないとならないのです。

「人間」を守護してくれる代表的なご存在がご神仏です。産土神社や鎮守神社への参拝、菩提寺や宗旨の総本山への参拝をお勧めしています。また高級守護霊団はご先祖さまになりますので、仏尊さまへのご挨拶もかねてご仏壇への参拝、お墓参りも大切です。

一般的な日本人は、お正月には初詣、お宮参りや七五三、結婚式などは神社(神さま)にお願い致します。そして菩提を弔ったり、何回忌かの法事は菩提寺(仏尊さま)にお願い致します。命日やお盆、お彼岸にはお墓参り(先祖)に行きます。これらを自然に行う私たち日本人の信仰心が守護の世界に自然に通じているのです。

「おかげさまで・・・」と日常的によく使うがこれは非常に大切で「おかげさま」とは私たちのオーラの中に共にいます守護のご存在全てを指しているのです。

占いにおいては、ネガティブな結果が得られたものは中止したほうが良いのですが、困難が予想されても人間の世界ですでに決まってしまっているものは、守護を強化して乗り切る努力をしないとなりません。

「原則」の世界への理解と「守護」の世界から応援が私たちの人生には必要なのです。

 

★「産土神社」「鎮守神社」

山田雅晴先生の産土信仰を2001年からしています。

初めて自分の産土神社に参拝したのは2002年でした。

山田雅晴氏の代表著書に「神社開運法」(たま出版)があります。また新刊で「超開運!神さまがあなたの成功を後押ししてくれる神社参拝法」(文芸社文庫)があります。

「人間」は母親のお腹の中に宿ったときに自分の魂と地球とを繋げてくれる神さまのおわす場所があります。日本人の場合は神社になります。神さまは、「ご神木」、「お山」、「湖」に宿られています。

「人間」と交流がしやすいように「神社」を間口にして神さまは大きいので御本殿にももちろんおられます。

「産土神社」(うぶすなじんじゃ)とは、その人が生まれたときから、一生の守護をしてくださる神さまと通じることのできる神社であり、生まれ育った土地に近い場所の神社です。

ここで面白いのは同じ家(住所)に生まれたとしても同じ神社が産土神社であるとは限らないことです。

また「鎮守神社」とは、その人が今その土地に住んでいる限り(引越しするまで)守護してくださる神様に通じる神社です。産土神社とのご縁で決まります。鎮守神社も家から一番近い神社とも限らないのです。

産土の大神さま、鎮守さまの大神さまとお参りをすることで強く繋がってご縁を深めて行きます。知らず知らずにご守護の力が強まっていくのです。