<チャカ・カーンが来る!>No.8

偉大なるR&Bのボーカリスト、チャカ・カーン(Chaka khan 1953年3月23日お羊座生まれ)が今年6月に来日する。
先月は、「Got To Be Real」があまりに有名なシェリル・リン(Cheryl Lynn 1957年3月11日魚座生まれ)が来日した。
シェリル・リンとマライヤ・キャリー(Mariah Carey 1970年3月27日お羊座生まれ)の音域の広さは、私が知るところ他のボーカリストの追従を許さないのではないだろうか…歌の上手さにずば抜けた技量を感じずにいられないが、チャカの音域はこの二人に比べると狭いのに、歌声はなんとも最高である。チャカの魅力は何処に一番あるのだろう?

「R&B」をこよなく愛する私のベストアーチストは、先に書いたE.W.&F、そしてチャカ、CHICと続く。E.W.& F.がプロデゥース&ジョイントしていたThe Emotions、CHICがプロデゥース&ジョイントしていたSister Sledgeも愛すべきR&Bアーチスト達である。
名曲で選ぶなら「Got To Be Real」(Cheryl Lynn)、「As」(Stevie Wonder)、「Just the two of us」(Grove Washington Jr.)など、数々の後のアーチストにカバーされてきた。私のPCには、何種類も入っている。
逆にチャカの曲をカバーしたものは、私が知るところでは「I’m Every Woman」くらいで、上記のものに比べるとカバーは少ない。

そしてチャカの名曲は?と聴かれると即座に思い浮かばない。「I Know You, I Like You」が一番心に残る曲ではあるが…
チャカは『1973年、ファンクバンドRufus(ルーファス)のボーカルとしてデビューした。(wikipediaより)』ルーファス&チャカ・カーン時代のアルバムはどれを今聴いても素晴らしいのに、代表曲は?と聴かれるとやはり曲名はすぐに出てこない。なぜか?
それは、すべてを名曲にしてしまうからなのだと思う。突起したものがないので、すべてなのである。

「スタイルが良い」「美人である」「センスが垢抜けている」「しぐさがかわいい」「年より若い」など、人の容姿の魅力は突起したものがあって光る。だが、全部が魅力的な人は、全体的にオーラが大きく輝く人である。輝く大きなオーラは「容姿」だけでは創れない。「心」が伴うものである。

チャカの歌声は神がかりでさえある。ルーファス時代はルーファスと一体になっているし、誰かのカバーを歌ってもまったく新しい曲になる。
チャカの感性が、曲と一体になって大きなオーラを放つ歌声になるのである。曲を聴いているというより、チャカの「オーラ」を聴いているのである。

だから、チャカの曲名が出てこないのだと思う。チャカそのものがワールドなのだから…
六本木ミッドタウン内ビルボードライブ東京にチケットを予約した。今から楽しみである。チャカのオーラを聴いて、輝く大きいオーラを蓄えよう!