太陽

<太陽 Sun>

太陽はその人物の「魂」になり、意識においては「意思」である。太陽観測に見られるコロナやプロミネンスは精神の高揚や葛藤である。人格なら核になっている太陽系の歴史数十億年からなる先天性である。性格判断の場合、太陽の位置するサイン(星座)の性質は一番影響力があるものとし、太陽の存在だけで4割以上を占めるものとする。また男性を太陽に女性を月に喩える陰陽の原理から言えば、女性なら太陽は「夫」に深く関わる。実際の太陽は黄道を1年かけて1周する。ホロスコープ上では1日で1周となるが、未来予測のプログレス進行法では、1日を1年に見立てて、朝を春に、昼を夏に、夕を秋に、夜を冬に、対応させるフラクタルな哲学を用いる。また、太陽の威力が特に発揮される年齢域としては、24才〜38才くらいまでであり、輝かしく生きている存在価値を強く認識するのである。

現在の西洋占星学では、天体はサイン(星座)との関係で優性が生まれる。ディグニティ(dignity)と呼ばれ何種類か分類方法がある。ここではオーソドックスなエッセンシャルディグニティ(essential dignity)と呼ばれる分類から太陽の持つ意味が大きく影響する性格の4つの星座(獅子座、牡羊座、水瓶座、天秤座)を紹介してみよう。

太陽は獅子座の守護星(ruler)である。獅子座(獅子座の太陽)は確固たる意思を持ち人々の中心に位置する存在であり続けたいと鍛錬する。そして太陽は牡羊座で高揚(exaltation)する。牡羊座(牡羊座の太陽)は意思の強さから自我が強く、パイオニア精神に優れ人々を引っ張っていくリーダーである。一方、獅子座の対中(真逆)に位置する水瓶座(水瓶座の太陽)は、損害(detriment)となり、太陽の持つ意思の方向が「個」から「全」に向かうため、純粋さが弱まり複雑になる。また牡羊座の対中(真逆)の天秤座(天秤座の太陽)は、失脚(fall)となり、「個」の意思である自我より他者との協調を優先するため、意思が目立たない。