海王星

<海王星 Neptune>

海王星は1846年、天王星の軌道のブレ(摂動)から計算によって発見された。発見のされ方は複雑で、フランスのルベリュ、イギリスのアダムスが位置を予測計算して、ドイツのガルレが実際の海王星を発見した。海王星はその名の通り、海のように青い惑星である。しかし海よりも美しい青さの正体は大気に含まれるメタンによって赤色光が吸収されるからである。海王星の発見時のホロスコープも天王星発見時と類似していて興味深い。太陽は月、火星、土星とオポジションを形勢しつつ、木星とセクステルである。そして水瓶座の海王星自身が太陽とオポジションで火星や土星とコンジャンクション、木星とトリンなのである。曖昧な発見のされ方、海よりも青いが海のない海王星は「魅惑」と「幻影」であり「曖昧さ」や「虚」の世界をもたらす。海王星は目に見えない世界(四次元以上)からの感動や危険を誘発し霊界へと繋げる。公転周期は約165年。海王星の年齢域は92才くらいから死を迎えるまで影響し肉体的な五感の働きの下降とともに、直感的な神秘的な働きがこの世で最後に放たれる。恍惚状態となってもあの世でゆくべき場所は海王星が知っている。海王星は魚座の守護星(ruler)とされた。(発見前までは魚座も射手座と同じく木星であった。)魚座は直感的に物事を把握する。霊的であり、高次元にも低次元にも繋がりやすい。だが時として本体である自分自身の所在がわからなくなったりする。魚座の次元を超えたインスピレーションは科学や芸術に大いに生かされる。